令和2年度  |  文化庁  | 大学における文化芸術推進事業

「劇場活動にかかる評価リテラシー育成のための教育プログラムの開発

 自己評価ガイドブックの作成及び調査アプリの開発

事業主旨

本事業は、公立劇場のミッドキャリアの現職者で各劇場から派遣される者を、自己評価を主体的に行い、戦略的に劇場運営に結び付ける実践的スキル(評価リテラシー)を身につけた次世代リーダーとして育成するとともに、そのための人材育成プログラム(自己評価ガイドブック及び基礎的なデータを回収・集計するための調査アプリ開発を含む)を開発するものである。活動評価は、説明責任を果たすためだけでなく、効果的な事業展開にも必要不可欠であり、劇場マネジメントの根幹をなす機能の一つと考えられる。本事業では、劇場運営のPDCAサイクルのうち、社会的要請の高い「C」「A」(評価・改善)に関し、政策評価に精通した本学の多様な人脈、分析手法、研究蓄積を援用し、大学と劇場及び研修生との協働作業により、①評価リテラシーを身につけた劇場マネージャーを育成、派遣元劇場の活動強化に貢献、②教材としての自己評価ガイドブックを作成、③高い操作性と経済性をもつ調査アプリを開発することで、エビデンスに基づく意思決定が容易にできるような環境整備につなげることを目指す。本事業で得られた成果はいずれもオープンソース化し、広く公開する。

 

事業概要 

初年度は、文化政策コース担当教員及びコーディネーターの下、以下の事業を行う。


①評価リテラシー育成のための特別講座(12コマ:ストリーミング配信)
「政策評価の基礎と応用」(5コマ)、「評価事例の研究」(7コマ)からなり、全国で受講可能なストリーミング配信を行う。講師は本学関係教員(特別教授堀江正弘、教授土谷隆、連携教授・パリ第一大学名誉教授クサビエ・グレフほか第一線の専門家)を当て、評価にかかる基礎的知見を共有する。なお、この講座は、スカイプ等を活用し外部のアドバイザリー委員からの専門的なサポートを得ながら、受講する研修生との意見交換により完成度を上げ、効果的な学習につなげるとともに、後年、エッセンスを自己評価ガイドブック<I>に結実させ、公表する。


②自己評価事例データベースの構築
協力劇場毎にロジックモデル等を作成し、必要なベンチマークを抽出するなど自己評価を試みる。すべての作業はウェブ上で共有し、ワークショップを通じて作成上の留意点等をとりまとめ、後年、自己評価ガイドブック<II>を作成する。各事例は後年データベース化し、ガイドブックとともに公開する。

                                           
③ツール開発とデモンストレーション(本学)
②と並行して、スマホとQRコードを活用した調査アプリ(調査配信・回収、結果集計・分析機能を搭載)の開発を行う。このアプリは、調査に関する専門性がなくても操作が可能で、調査コストをほぼゼロにするものであり、評価のエビデンスとなる基礎的なデータの収集が格段に容易になることを目指す。なお、アプリの操作性を上げるため、協力劇場(研修生)との情報・意見交換のためのデモンストレーションを本学において開催する。                  

 

④シンポジウム
研修生は①~③のプロセスを経験するとともに、知見の共有と深化のためのシンポジウムを本学にて開催する。

  

■平成29年度-2019年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業 

「課題解決型のシアターマネジメントに向けた次世代リーダー育成のためのプログラムの開発」ハンドブックはこちら

 

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