政策研究大学院大学
公共政策プログラム文化政策コース
National Graduate Institute for Policy Studies
Cultural Policy Concentration
令和 2年‐4年度度 文化庁 大学における文化芸術推進事業
劇場活動にかかる評価リテラシー育成のための教育プログラムの開発
〜自己評価ガイドブックの作成及び調査アプリの開発〜
特別講座一覧
1.行政評価の歴史・背景と理論
2.行政評価の実施と利活用の在り方
3.データサイエンスと行政評価の方法論I
4.データサイエンスと行政評価の方法論II
5.自治体における行政評価(政策評価)
6.劇場の社会的価値・評価を高めていくためにⅠ ~ロジック・モデルの仕組みと考え方~
7.劇場活動の評価 文化政策の視点から
8.自己評価「兵庫県立芸術文化センター」の事例:結果をどう生かすか
9.自己評価の事例:結果をどう生かすか
10.フランス:コロナの影響と芸術活動(緊急報告)
11.劇場ができること
12.アドバイザリーからのメッセージ
14.劇場の社会的価値・評価を高めていくためにⅡ ~現場実態に応じたロジック・モデル構築に向けて~
16.Governments and Theatres: What is Next After Covid? A European View.
17.Theatres, Concert Halls and Socio-Cultural Centres
Light Towers and Corner Stones of Urban Life and City Development in Germany
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講師 堀江 正弘 氏
01.行政評価の歴史・背景と理論
政策分析、政策評価、事務事業評価、業績測定等さまざまの呼び方・内容で実施されている行政評価について、アメリカ及び日本におけるその誕生・発達の歴史・背景を簡単に振り返るとともに、行政評価の目的、対象、分類、主体、手法、評価の観点・基準、評価結果の利活用等、行政評価に関する主要な側面について理論的な考え方を中心に学ぶ。
講師 堀江 正弘 氏
02.行政評価の実施と利活用の在り方
行政評価の実施については、その主体、方法、利活用等についていろいろな議論があり、特に、誰が評価主体となるかについては、自己評価と他者評価、内部評価と外部評価について賛否の議論、メリット・デメリットの議論がある。この講義では、行政評価の主体等を巡る議論を踏まえつつ、政策、施策、事務事業の担当組織が当該政策等の評価の必要性を自覚して、自ら主体的に評価に取り組むことが特に重要という考え方に立って、主体的な自己評価の効果的な実施の在り方について学ぶ。
講師 土谷 隆 氏
04.データサイエンスと行政評価の方法論Ⅱ
講師 前田 成東 氏
05.自治体における行政評価(政策評価)
1990年代半ば以降、自治体における行政評価(政策評価)が全国的に拡大し、それを踏まえた行政組織の見直し、政策体系の再検討、個別政策・施策の改善が進捗している。限られた資源を活用して成果を最大化するために、 評価という視点の重要性が高まっている。この講座では、基本的な前提として政策循環論のモデルを紹介した後、行政評価の背景、目的、手法、活用などを説明し、その課題についても言及する。
講師 永山 恵一 氏
06.劇場の社会的価値・評価を高めていくためにⅠ
~ロジック・モデルの仕組みと考え方~
文化芸術の多様な価値を社会に生かしていくことが求められている。劇場が生み出す社会的価値とその創出構造を可視化し、検証することで、説明責任を果たすとともに組織の運営力強化に資する取組みに社会的インパクト評価がある。この評価の基礎的な部分を成すロジック・モデルについてその仕組みや考え方を学ぶ。
講師 藤村 順一 氏
08.自己評価「兵庫県立芸術文化センター」の事例
結果をどう生かすか
兵庫芸文センターの自己評価を通して、どういった目的で何を確認し、どういった効果を得ているのか紹介する。
講師 竹内 淳 氏
09.自己評価の事例:結果をどう生かすか
ミューザ川崎の自己評価を通して、どういった目的で何を確認し、どういった効果を得ているのか、また日頃どのような情報収集を行い運営に役立てているかを紹介する。
講師 クサビエ・グレフ氏
10.フランス:コロナの影響と芸術活動(緊急報告)
講師 岸正人氏
藤村順一氏
11.劇場ができること
現下の国際的潮流として、COVID-19の影響と芸術活動についての緊急報告。国内の事例として、全国的な取り組み(岸氏)及び兵庫・芸術文化センターの挑戦について(藤村氏)紹介する。
講師 齋藤 讓一 氏
津村 卓 氏
本杉 省三 氏
12.アドバイザリーからのメッセージ
劇場活動の評価にあたって配慮すべきファクターは何か。また、どういう効果を期待するのか。「劇場スタッフ」「公演企画」「劇場空間」等の観点から、アドバイザリーが研修生へメッセージを送る。
講師 間瀬 勝一 氏
齋藤 讓一 氏
13.公立劇場・ホールを知る、その現状と課題
<前半は間瀬氏による講義、後半は両氏による対談です>
全国には舞台機能をもつ公立文化施設が2000以上設置され、うち70%は客席1000席未満の「中小規模館」である。本講座では、公立劇場・音楽堂等の現状と課題を公文協の調査から明らかにし、劇場音楽堂等の法的基盤の充実、公立文化施設の役割と運営方針の策定、文化施設の使命とその達成、設置自治体の課題と運営者の課題等を報告、また議論する。
講師 永山 恵一 氏
14.劇場の社会的価値・評価を高めていくためにⅡ
~現場実態に応じたロジック・モデル構築に向けて~
講座6で社会的インパクト評価のためのロジック・モデルの作成について学んだ。しかし、それぞれの劇場の実態を適切に表現するモデルでなければ説得力を持たない。そこで劇場の活動を見える化し、構造化する「活動マネジメント・ロジック・モデル」を学び、この分析を踏まえてより効果的なモデル構築を進めることとした。
講師 Xavier Greffe 氏
(クサビエ・グレフ) 氏
15.フランス:コロナの影響と文化政策 新たな視点
2020年春から現在にかけての劇場を取り巻く状況について、フランスにおける中央政府の動きと劇場でみられた取り組みなど、いくつかの事例を挙げる。