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文化政策コース

特別セミナー2020文化を巡る政策最前線

2020年 7月16日(木)は「兵庫県立芸術文化センターの実態と戦略」として、兵庫県立芸術文化センターより、副館長藤村順一氏にお話を聞かせていただきました。阪神淡路大震災の復興のシンボルとして設立された兵庫県立芸術文化センターは、年間50万人の利用者を誇る人気の劇場です。予算の節減と住民サービスの向上という一見相反する要請から逃れることはできないなか、劇場の設立当初から第一線で運営にあたってきたトップマネジメントが考える「指定管理者制度」の意義、そのメリットとデメリットについて知見を共有し、今後の方向性を議論しました。



<受講者による感想>


 劇場法等の観点から文化施設はどうあるべきか。予算節減と住民サービスの向上と相反する要請から、指定管理者制度を活用した「劇場等の今後の方向性」について伺いました。


 震災から25年、芸文センターの開館から15年を振り返り、セミナー終了後、参加した受講生から「何度かウルっときた」とコメントがありました。


 地総債の活用により設置された公共施設等においては、維持管理費や老朽化対策費の捻出などに頭を抱えている自治体が多いのではないでしょうか。また、公演等の企画運営に関して、直営の予算単年度主義では実現できない「長期的な展望や関係者との信頼関係」も欠かせません。当該講義では、文化振興財団だからこそできる「世界各国からの人材の起用」「経営のしくみ」「地域密着型の運営」など、単なる貸館業の管理運営だけではない具体的な取組事例を挙げて、ご説明いただきました。


 芸文センターには、世界からトップ級のアーティストが集まり、その稼働率や顧客満足度は高い実績を誇ります。震災後のアンケート調査等からもわかる通り、県民の高い理解もあり、文化施設を通じて、芸術文化の普遍的な価値を発信し、優れた芸術を身近で安価に鑑賞してもらうことをコンセプトとしています。今や大阪と神戸の中間地点にある「にしきた」は「住みたいまち」としても、震災復興のまちづくりの成功事例となりました。


「震災からのプロジェクトの立ち上げから、ここまでよく継続できたと思う。」「ぜひ劇場に来て、お客さまの表情を見てください。」という言葉を頂戴し、身近な劇場にぜひ足を運ぼうと思いました。


 芸術文化の発信拠点を通じて、まちの賑わいが創出される。これからの各地域においても、力を入れるべき取組ではないかと思います。自治体関係者をはじめ、関連分野にご関心のある方は、ぜひとも地域の事例を見つめてください。


(田中俊行|公共政策プログラム)



【第67回 開催概要】

■日 時 2020年7月16日(木)18:20-19:50

■会 場 ZOOM(オンライン講座)

■講 師 藤村 順一氏(兵庫県立芸術文化センター 副館長)

#政策最前線 #文化政策 #セミナー #デジタル

文化政策コース

特別セミナー2020文化を巡る政策最前線

2020年 7月11日(木)は「伝統工芸品 ーその魅力を守り、伝え、創っていくためにできることー」として、伝統工芸青山スクエアを視察し、伝統工芸産業の実態と 、 実際の支援方策について、一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会の活動を中心にお話を聞かせていただきました。


<受講者による感想>


■特別セミナー受講者コメント

 今回の特別セミナーでは、伝産法上の「伝統工芸品」の5つの指定要件や、伝統証紙、伝統工芸品の種類、今後の課題等、伝統工芸産業の実態について伺いました。

1980年代付近での後継者減少、現在の伝統工芸品の需要低迷で、後継者になりたい人がいるのに雇えないといった課題があるとのお話しが印象的でした。「伝統を残そう」という言葉はよく耳にしますが、実際にその流れを作るために、多くの方の努力があることを感じました。

 地元である岩手県の伝統工芸品についてはある程度知っていましたが、地図やパンフレットで一覧として見ると、全国に伝統工芸品は数多くあり、まだまだ知らないものがあることに気づいたので、地元以外の伝統工芸品についても少しずつ知識を身に着けていきたいと思います。

 コロナ禍においても対面での講演を受け入れてくださり、貴重なお話を伺うことができました。ありがとうございました。


(田村天香|公共政策プログラム)


【第66回 開催概要】

■日 時  2020年7月11日(木)15:00-16:30

■会 場  伝統工芸青山スクエア|14:50 現地集合(伝統工芸青山スクエア前)

      東京都港区赤坂 8-1-22

■会場URL https://kougeihin.jp/

■講 師  丸山 尚久氏(一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会 総務部長)

#政策最前線 #文化政策 #セミナー #デジタル


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特別セミナー2020文化を巡る政策最前線

2020年 7月 2日(木)は「―誰もが主役になれる劇場都市―東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)の挑戦」として、東京建物 Brillia HALLを視察し、その取り組みについてお話をお聞かせいただきました。


<受講者による感想>


■特別セミナー受講者コメント

 昨年11月に開館した東京建物Brilla HALLに見学及びインタビューに伺いました。

 

 ホール内部は客席の椅子の角度が個別に調整されているなど、限られた空間の中でも訪れた人が快適に公演を楽しめるよう細かな配慮が随所に見られました。また、区の文化政策の歩みは財政状況とも密接に関わっており、資金獲得のためにホールにネーミングライツを導入するなど、財政的にも物理的にも制約があるからこそ、様々な工夫が生まれていると感じました。

 

 数多くのホールがある東京で、池袋という立地を生かし、エンターテイメントでまちづくりをする、地域ににぎわいを創り出すことをコンセプトとすることで、近隣のホールと差別化を図ることができており、隣接区に勤める自分にとっても新たな気づきがありました。

今回は、コロナ禍においても施設の見学を受け入れてくださり、貴重なお話を伺うことができました。次はぜひ公演を観に伺いたいと思います。


(大澤佳那子|公共政策プログラム)


(視察の様子)

【第64回 開催概要】

■日 時 2020年 7月2日(木)18:30-20:00

■会 場  東京建物 Brillia HALL

■講 師  關 愼吾氏(公益財団法人としま未来文化財団 劇場運営部長)

■題 目 「―誰もが主役になれる劇場都市―

東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)の挑戦」



#政策最前線 #文化政策 #セミナー #デジタル

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