開催報告|特別セミナー2020|文化を巡る政策最前線(第64回)
文化政策コース
特別セミナー2020文化を巡る政策最前線
2020年6月25日(木)、栃木市より一条氏を講師にお迎えし、「栃木市蔵の街 嘉右衛門町重要伝統的建造物群保存地区の現状と課題」 として、特別セミナーを開催いたしました。今回は、文化を巡る政策最前線シリーズにおける、初のオンラインセミナーでした。
<受講者による感想>
■特別セミナー受講者コメント
今回の特別セミナーでは、栃木市の嘉右衛門町伝統的建造物群保存地区について、これまでのまちづくりや保存の取り組み、課題等についてオンライン形式でご説明いただきました。
人口減少や高齢化に伴って空き家の増加が進む中、行政が住民や団体だけでなく学校とも連携して地域一体となった取り組みが行われており、大変参考になりました。重伝建地区を残していくためには、ブランド化することで住民に誇りをもってもらうことや住民の価値観を変えることが必要というお話が印象的で、行政が果たすべき役割について考えさせられました。
実際に行くことができなかったのは残念でしたが、今度現地へ行って町並みや雰囲気を体感したいと思います。お忙しい中、貴重なご講義ありがとうございました。
(蘆村 亮太|公共政策プログラム)

【第64回 開催概要】
■日 時 2020年 6月25日(木)18:20-19:50
■会 場 ZOOM(オンライン講座)
■講 師 一条嘉之(いちじょう よしゆき)氏
栃木市 総合政策部 蔵の街課 副主幹兼係長
■題 目
「栃木市蔵の街 嘉右衛門町重要伝統的建造物群保存地区の現状と課題」
■内 容
人口縮退や経済産業構造の大きな変容、観光振興への期待が高まる中、貴重な文化財を保護しながら、地域の活性化にいかにつなげていくのか、多くの自治体が直面する共通の課題である。今回は、栃木宿の北側、日光例幣使道に沿って、近世初期に開発された村々が発展してできた町並み(重要伝統的建造物群保存地区)を取り上げ、現状把握とともに今後の方向性について議論する。