開催報告|特別セミナー2020|文化を巡る政策最前線(第69回)
文化政策コース
特別セミナー2020文化を巡る政策最前線
2020年11月27日(木)(第69回)は「伝統的建造物群保存地区制度」をテーマに文化財調査官大石崇史氏をお招きし、お話をお伺いしました。
<受講者による感想>
重伝建地区の制度や実務面における対応について丁寧に解説いただき、勉強になりました。そして文化財の保存と活用は究極的には「人」であり「場づくり」であるというメッセージに共感しました。このメッセージをたしかに受け止め、今後の研究や業務に活かしていきたいと思います。
(坂本誠|政策プロフェッショナルプログラム)
(当日のスライドより)
【第69回 開催概要】 ■日 時 2020年11月27日(金)18:20-19:50 ■会 場 Zoom ■講 師 大石崇史氏(文化庁文化財第二課 伝統的建造物群部門 文化財調査官)
■題 目 「伝統的建造物群保存地区制度 大きな期待と様々な課題」 ■内 容
伝統的建造物群保存地区制度は、1975年文化財保護法改正で導入された、人々の生活と文化財保護の共存を目指す画期的な制度である。歴史的な建造物をゾーニングし、生業の継続を可能とすることで、現在120を超える地区が選定されている。今日、重伝建は、国内外の観光資源としても大きな注目と期待を集めているが、一方で、人口縮退や空き家問題などの課題にも直面している。今回は、文化庁の担当調査官より、全国的な動向や、ベストプラクティスをご紹介いただくとともに今後の方向性について議論する。