開催報告|特別セミナー2020|文化を巡る政策最前線(第72回)
文化政策コース
特別セミナー2020文化を巡る政策最前線
2021年1月7日(木)は、第72回特別セミナーとして「台東区の都市づくり景観まちづくりの実態と今後の課題」をテーマに、台東区役所にてお話をお伺いしました。都市マスタープランをどう実践に移すのか、現実との折り合いの付け方、住民の方への戦略的な説明などわかりやすくご紹介いただきました。
<受講者による感想>
寺田先生と遠藤先生より台東区の都市づくりと谷中地区のまちづくりについて、丁寧にご講義いただき、大変勉強になりました。
都市計画マスタープランや景観計画などの区全体に係る計画では、どの地区を拠点としてどのように拠点どうしの人の流れをつくるかのイメージを共有したうえで計画を進めていくことが大切だと感じました。また谷中地区のまちづくりについては、「景観と防災」のバランスを地域住民との対話を通じてどのようにとっていくかというケーススタディとして学ばせていただき、地域住民への誠実な対応と柔軟性が重要なポイントだと強く感じました。
私は農業政策コースですが、景観の維持やまちづくりはいずれも地域住民とイメージを共有して進める必要があるという点で農業(農村)とも共通するものがあり、今後の業務に活かしていければと考えています。
ありがとうございました。
農業政策コース 大成 忍(派遣元:大分県庁)
【第72回 開催概要】 ■日 時 2021年 1月 7日(木)10:30-12:00 ■会 場 台東区役所 10階 ■講 師 (1)台東区の都市づくりについて 寺田 茂氏(計画調整課長)
(2)谷中地区まちづくりについて 遠藤成之氏(地域整備第三課)
■題 目 「台東区の都市づくり 景観まちづくりの実態と今後の課題」 ■内 容
2004年に成立した景観法は、景観形成にかかわる規制法であり、良好な景観がアイデンティティや人々の生活の質、そして観光資源として地域経済にとっても重要性を持つようになった我が国の社会的潮流がその背景にある。今回は、台東区都市づくりの担当者より、台東区谷中のまちなみ保護施策についてご紹介いただくとともに、事例を通じて現状と課題に関する認識の共有、考えられる今後の展開について考える。