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GRIPS文化政策コース 特別セミナー2017

【政策最前線シリーズ2017(第54回)】 文化政策コースでは、文化政策プログラムでは、東京交響楽団楽 専務理事・楽団長大野 順二氏をお招きして、特別セミナー「オーケストラの現状と課題」を開催いたしました。

【受講生による講義内容まとめ】

今回は、東京交響楽団で楽団長をつかさどる大野順二氏のお話をうかがいました。

講義は冒頭、主要オーケストラを統計的に比較した資料をきっかけとして、ひとくちにオーケストラといっても成立や規模が異なること、公演の財政基盤は演奏収入から公的助成までいくつかに分類できること、などが解説されました。また事務局の組織、運営方法についても、数年先のスケジュールまで考えて編成を進めること、複数の公演を同時並行で準備しながら楽団員をマネジメントしていくこと、わからないことがあったら一線の経営者のもとに通い経営指導をあおぎもすること、などが紹介されました。音大生らも参加した質疑応答は活発に行われ、近年は小さいコミュニティから公演依頼を受けることも増えてきており、地方のイベントにどう関わっていくかという課題も示されました。表舞台とは異なる観点からオーケストラを支える現場の生の声をうかがうことができ、本格的なオーケストラや公演は都市部に集中する状況にあって、オーケストラ環境の多様性や持続性について再考するよい機会となりました。(上田)

【開催概要】 ■日時:2017年11月21日(木)18:20-19:50 ■会場:C807 ■講演:大野 順二氏(東京交響楽団楽 専務理事・楽団長) ■言語:日本語

次回は、12月7日(木)トリトン・アーツ・ネットワークエグゼクティブ・プロデューサー・理事 田中 玲子氏による「地域とともに生きる劇場:アウトリーチの可能性」を開催いたします。

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