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「劇場の未来を考える-課題解決型シアターマネジメント FINAL-」開催報告2

November 28, 2019

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特別セミナー2018|文化を巡る政策最前線(第59回)開催報告

December 20, 2018

 

【政策最前線シリーズ2018(第59回)】

ドルトムント大学 名誉教授クラウス・クンツマン氏をお招きし、研修生及び本学学生、専門家を対象に、シアターマネジメントに関する特別セミナーを開催いたしました。

 

 

本セミナーでは「ドイツにおけるシアターマネジメント」として、ドイツにおける劇場及びその周辺に関する状況について、その歴史的背景、特徴、またドルトムント、ハンブルク、ポツダム他いくつかの都市に関する事例の紹介、劇場の抱える課題、今後の展望等が議論されました。

 

ドイツの劇場には長い歴史があり、独自の文化として、且つ、都市におけるアイデンティティとして重要な機能を果たしており、人口20万人を超える都市には劇場があり、それぞれの都市で、オペラ、演劇、舞踊、クラシック音楽等が年間200以上の公演が行われているといいます。いずれの劇場も専任のスタッフ、オーケストラ、演者ダンサー等を抱え、またアーティストのみならず、舞台技術者の育成にも力を入れており、中等教育の現場でも劇場に関する教育が施されているそうです。

 

2018年現在、ドイツ国内には150の公立劇場(うち15が州営)、約1500の民間の劇場があり、劇場は都市の中心部に設置され、アクセスの充実が図られると同時に、さまざまな支援制度により(例えば、高齢者向け、子供向け、失業者向け等に手当があり、多くの観客にとって、チケットを購入することへの金銭的なハードルは極めて低い)、人々は広くその恩恵にあずかっています。主な観客は、その地域で教育をうけた中産階級層とされていますが、近年、その高齢化も進んでいます。

 

クンツマン氏は、ドイツほど豊かな劇場文化を持つ国は他にない、と評価しながらも、新しい世代の価値観の変化やそれに伴う観客層の変化への対応は課題であると指摘し、中心となる観客層の高齢化、文化背景の異なる人々の受け入れ等、これまでの伝統的な劇場文化の継承にとどまらず、既にはじまっているあらゆる変化に対応していかなければならない、と述べました。

 

ドイツにおける劇場の成り立ちや、そのシステムの独自性には目を見張るとともに、現代における劇場が抱える課題として、観客の高齢化、新たな観客創出、また社会包摂機能への取り組み等が挙げられたことは非常に興味深く、日本での劇場文化について、都市部或いは地方におけるシアターマネジメントを考えるにあたり、大変に参考となる内容でした(2018年12月19日 小川)。

 

 

 

【概要】

 

Klaus R. Kunzmann                                                                                                  
The German Theatre Landscape: An Overview    
           

                          

Abstract
Theatres have along tradition in Germany. Rooted in Greek, Christian and feudal history, theatres play an important role in the German society and in public life, both in an educational and an entertaining dimension. All cities in German with a population above 200.000 have a public theatre maintain local companies offering frequent performances of operas, dramas and dance as well as classical music, financed from local budgets. In addition a wide range of smaller theatres and theatre festivals as well as folk theatres can be found in large, medium-size and small cities across the country. Education in secondary schools introduces students into the theatre tradition and organizes voluntary theatre groups. A large number of colleges and specialised universities offer professional education in the field. Private and public television and film corporations benefit from their educational and training competence. The presentation will give an introductory overview over the German theatre landscape, describe challenges and achievements, and assess the importance of the theatre landscape for urban development in times of value changes caused by globalization and digitalization.

 

 【スライドより】

 

【開催概要】
■日 時 2018年12月19日(金)16:40-18:10
■会 場 政策研究大学院大学3A(東京都港区六本木7-22-1)
■講 師 クラウス・クンツマン氏(ドルトムント大学 名誉教授)

■題 目 The German Theatre Landscape: An Overview
■内 容 ドイツにおけるシアターマネジメント

■言 語 英語(逐次通訳付)

■主 催 政策研究大学院公共政策プログラム文化政策コース ディレクター・教授 垣内恵美子

 

「H30年度 文化庁 大学における芸術文化推進事業」
 

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