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「劇場の未来を考える-課題解決型シアターマネジメント2019-」開催報告(その2)

February 22, 2019

 

2019年2月20日、21日の二日間にわたり、本学にて「劇場の未来を考える-課題解決型シアターマネジメント2019-」シンポジウム・ワークショップを開催いたしました。会場には第一期協力劇場及び第二期協力劇場からの研修生、関係者のみなさまをお迎えし、研究協力者クサビエ・グレフ教授他、本事業アドバイザリー陣との意見交換を行いました。

 

初日に続き二日目の様子をご報告いたします。

 

■第一部

二期生による、各劇場についてのプレゼンテーションが行われました。

研修生には、設立経緯や劇場のミッション、施設、組織、事業内容、また劇場の抱える課題についてご発表いただきました。

 

【プレゼンテーション】

・知立市文化会館(パティオ池鯉鮒)

・穂の国とよはし芸術劇場PLAT

・神奈川県民ホール

・ミューザ川崎シンフォニーホール

・森の劇場 しいの実シアター(松江市八雲林間劇場)

・南城市文化センター シュガーホール

 

■第二部 ディスカッション

初日の基調講演、二日目のプレゼンテーションについての質疑、議論を行いました。 

 

劇場の抱える課題は、主に「自治体との関係性」や「観客創出」などに集約されますが、本来のミッションをこなしながら、すべての課題を解決することは容易ではありません。しかしながら、よりよい環境づくりへ向けた各現場での取り組みとして、アクセスや設備の問題を解消するためにコミュニティバスや乗り合いタクシーとの活用(知立市民文化会館)、建物の問題をスタッフのサービスで補う(神奈川県民ホール)、情報拡散については、メールマガジン(穂の国とよはし芸術劇場)やSNSの利用(神奈川県民ホール)、観客参加型の情報発信(ミューザ川崎)など、具体的な例も挙がりました。また、働き方そのものについての現状と理想について、実務家同士の経験・意識の共有を図る場面も多々あり、少子高齢化や、多様化する社会状況の変化を背景に、劇場に求められる役割やそこで果たされるべき使命も刻々と変わり、劇場をつくるスタッフ、そして劇場を支える市民ひとりひとりの意識や関わり方にも変化が生じているようでした。

 

研修生からの発表・意見を受け、アドバイザリー津村氏は「大きな世代交代がおこっているような気がする」と驚きながらも、「既存の概念を引きずったままで良いのか」と問い、齋藤氏は「労働と創造のバランスを図りながら、自己向上を目指していただきたい」とエールを送りました。本杉氏は、インターネット調査結果報告を踏まえながら「ノンオーディエンスについて、館として何が出来るか」への提案を行い、林氏は「我々の目標は、ノンオーディエンスをどう認識するかですが、市民には潜在的な意欲はあるがなかなか来てもらえない。顧客の創造のために必要なのはマーケティングとイノベーションだといわれている」と、マーケティングとその継続と循環の重要性を述べました。垣内教授は、過去の観客情報源の調査結果から、劇場以外にも観客自身が発信していけるような環境づくりの重要性を指摘。また、地域性やマーケットが異なる劇場において「ホールが地域と社会をどう結ぶのか、どういう貢献ができるのか、日々考え、模索している、努力が、思いが共通しているのかなと思います」と全体を評しました。最後に、グレフ教授は、個々の例には他国との類似点も多くみられると言い、交通・心理的距離感の問題、劇場における多彩なプログラムの展開について触れ、データや数字はあくまで問題発見のためのツールとして活用すべきと論じ、「人々とつながりを作ることが公共施設の役割であり、多様である