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在学生・修了生の声 シリーズ③

公共政策プログラム文化政策コースでは、さまざまなバックグラウンドをもつ方々が学びを深めています。


自治体からの派遣職員をはじめ、現職として活躍する大学教員、専門職に携わる方、またこれまでの経験をふまえ、さらに見識を広げるために、と、門を叩いてくださる方もすくなくありません。本シリーズでは、学生の声、さまざまな場所で活躍される修了生の声を、お届けいたします。

 

高木翔平 さん富山県庁

文化政策プログラム  2019年4月修士課程入学

富山県からの派遣として入学した、若手職員の高木翔平さん。文化資源を活かした地域活性化や持続可能なまちづくりについての研究を進めるべく、文化政策コースをご選択されました。未曾有の事態を迎えた2019年度、コロナ禍で過ごした大学生活のこと、またそこで得たさまざまな学びについて、お伺いしました。


GRIPSへの入学

入学前には久々の学生生活にドキドキ・ワクワクと心を躍らせていましたが、新型コロナウィルスの発生により授業の大半がリモートになるなど、想像とは違う大学生活を過ごすことになりました。しかし、コロナ禍でこれまでの学び方が大きく変わる中でも、先生方にはリモートだからこそできる中身の濃い授業を実施いただき、文化に関連する様々な学問分野の体系的な知識を習得し、政策立案能力を磨くことができました。また、他の学生とリアルで交流することはなかなか出来ませんでしたが、授業を通じて、各省庁・自治体の取組みや担当者の思いを聞くことができたのは、現在の仕事に非常に役立っています。


修士論文での取り組み

修士論文では、「重伝建地区における空き家対策の在り方 -高岡市の今後の方向性-」と題し、全国的に深刻な課題である“重要伝統的建造物群保存地区”の空き家問題の傾向や共通点を整理・分析し、地元である富山県高岡市の空き家対策において、今後求められる取組みについて、考察しました。修士論文を執筆する中で、大学院生という立場で全国の先進地を実際に訪れ、金沢市、丹波篠山市、橿原市、八女市でのヒアリング調査を行いました。地域で活動する方々や自治体の担当者の生の声を聞くことができたのは、調査・研究に没頭できる環境だからこその貴重な経験となりました。

(①入学すぐに撮影したGRIPSの校門の写真/②授業で訪れた劇場の写真/③修士論文の執筆で訪れた高岡市の重伝建の写真)


GRIPSでの経験とこれから

富山県庁に戻り、現在は、中心市街地のまちづくりの業務に携わっています。現在の職場では、地域の個性を生かした魅力あるまちづくりを進めるため、地域の若者にまちづくりに関心をもってもらうきっかけをつくったり、自分たちのまちを面白くするアイデアの実現を後押ししたりする制度を、企画・実施しています。制度の企画・実施にあたっては、講義で学んだ全国の先進事例や修士論文執筆でのヒアリング調査の経験が、まさに生きているところです。


国内でも数少ない政策プロフェッショナルを養成するGRIPSで学んだ経験は、これまでの仕事のやり方を見直す絶好の機会になり、変化が激しくて先を見通せない時代だからこそ、腰を据えてじっくり学び直すことの大切さとありがたさを実感しました。


■高木翔平「重伝建地区における空き家対策の在り方 -高岡市の今後の方向性」

​ 修士論文概要はコチラからご覧いただけます

 

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