開催報告|特別セミナー2020|文化を巡る政策最前線(第70回)
文化政策コース
特別セミナー2020文化を巡る政策最前線
2020年12月3日(木)(第70回)は「景観法制度の現状と課題」をテーマに国土交通省公園緑地・景観課 景観・歴史文化環境整備室 室長 長谷川 信栄氏をお招きし、お話をお伺いしました。
<受講者による感想>
どうしてヨーロッパのまちは美しいと感じるのだろう?」「日本のまちも人の心を動かすことはできるだろうか?」
今よりずっと若い頃、ヨーロッパのまちを旅行したときの感動を思い出しながら講義を拝聴しました。
日本も手をこまねいているわけではありませんでした。2004年に制定された景観法は、「良好な景観には国民の福祉のため尊重すべき価値がある」ことを言明し、良好な景観の整備、保全、創出のための様々な仕掛けを定めていました。
講義では、日本のあちこちで取り組まれた、地域住民による美しい景観づくりの事例も紹介していただきました。人の心を動かすまちづくりに、自分も関わっていけたら素敵だなと思いました。
(地域政策コース|中嶋 学)
【第70回 開催概要】
■日 時 2020年12月 3日(金)18:20-19:50
■会 場 Zoom
■講 師 長谷川 信栄氏(国土交通省公園緑地・景観課 景観・歴史文化環境整備室 室長)
■題 目 「景観法制度の現状と課題:景観とは何か」
■内 容
2004年に成立した景観法は、景観形成にかかわる規制法であり、良好な景観がアイデンティティや人々の生活の質、そして観光資源として地域経済にとっても重要性を持つようになった我が国の社会的潮流がその背景にある。今回は、景観法制度のご担当より、景観規制の概略と景観法の各制度をご紹介いただくとともに、事例を通じて現状と課題に関する認識の共有、考えられる今後の展開について考える。