開催報告|国際シンポジウム「劇場の未来を考える課題解決型シアターマネジメント2021」(前編)


劇場の未来を考える~課題解決型シアターマネジメント2021-新たな視点-

The future of theaters: Beyond the pandemic crisis

PartⅡの概要はコチラです。


2021年12月8日、令和3年度文化庁事業「劇場活動にかかる評価リテラシー育成のための教育プログラムの開発―自己評価ガイドブックの作成及び調査アプリの開発」の一環として国際シンポジウムを開催いたしました。


■概要

本事業2年目となる今回のシンポジウムでは、COVID-19により大きく変化した昨今、公共劇場における国内外最新の動向についての情報共有の場として、各劇場の現状を整理し、課題の把握、評価の有効性や活用、自己評価の試行等に関する議論を行いました。PartⅠでは、本事業研修生による「劇場が直面する課題」をテーマに、各劇場からの事例報告、PartⅡでは、現下の国際的潮流 コロナの影響と芸術活動 緊急報告」として、専門家による緊急報告を主とした二部構成としました。

 

オープニングリマークス|ディレクター 教授 垣内恵美子

開会にあたり「劇場活動にかかる評価リテラシー育成のための教育プログラムの開発」事業の概要紹介、本シンポジウムの趣旨を述べました。主体的な自己評価に向けた課題整理、劇場が考えていることを共有するためのPart1、国際的な潮流としてCOVID-19に対する対策を含めて情報共有を行うためのPartⅡであることを確認し、国内外の劇場で、どのようなことが行われているか、COVID-19の影響はデメリットだけでなく、オンラインも含め、新たな可能性あるいはメリットも含まれるのではないかと問題提起し、開会しました。

(オープニングリマークス)

(オープニングリマークス|スライドショー)

 

■PartⅠ|劇場が直面する課題

主体的な自己評価に向けた課題整理、各劇場の取り組み等を共有するために、今年度協力劇場より5施設、6名の研修生が発表を行いました。ここでは、地域の特色、文化的背景をふまえた設立経緯、運営方針、施設や組織等の概況をはじめ、主な事業について説明したのち、緊急事態宣言下での閉館、そこから再開するにあたっての取り組み、今後の事業展開など、具体的な事例をご紹介いただき、COVID-19による影響・対策などを共有する場となりました。


(協力劇場研修生によるプレゼンテーション)

発表は、各劇場20分間。今回は、日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)石丸氏・佐藤氏、りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 小野塚氏、神戸文化ホール 坂本氏、松江市八雲林間劇場しいの実シアター 有田氏、北九州芸術劇場 吉松氏が登壇。日立システムズホールは、コロナ禍における休館と改修について述べ、指定管理者業務として現場の意見集約など設計段階からかかわることができたご経験、りゅーとぴあは、劇場紹介とウィズコロナ、ポストコロナ、開館25周年目前にあたっての課題について、神戸文化ホールは、運営母体における事業の柱、市内の文化施設、またKOBE C 情報についてのご紹介、しいの実シアターは、コロナ禍による事業中止と唯一実現した「しいの実シアター未来学校」について、北九州芸術劇場は、動画を用いた直近の事業紹介、長期的視点として人材発掘と育成、評価の示し方についての難しさなどについて、研修生それぞれのお立場で、現在携わっている事業や、これまでの取り組みなどについてお話いただきました。

(総勢60名のご参加となりました)


■PartⅡ|詳細は後日ご報告いたします!

劇場の社会的インパクト評価を念頭におき、劇場活動及び劇場を取り巻く環境の大きな変化を、国内外からの専門家とともに、意見交換を行いました。なお、時間的な制約もあることから、主には情報共有の場として個別の事例に対するコメント、などはテキストで寄せていただく、オープンエンドの構成といたしました。

 

劇場は「新しい広場」(劇場法)として大きな期待を集める一方、効率性への配慮、経費節減とともに、効果的な運営や説明責任も求められるようになりました。さらには、昨今のコロナ禍では休館や事業中止など深刻な影響を受けています。本シンポジウムでは、公立劇場の運営にかかる諸課題を共有し、劇場の未来、今後の方向性を検討するため、劇場を取り巻く環境を俯瞰し、とくに劇場活動の社会的評価に焦点を当てて議論する機会といたしました。ご参加のみなさまからのご質問、ご提言など、コメントを引き続きお待ちしています。


ご登壇のみなさま、ご視聴くださったみなさま、ご関係者のみなさまに、深くお礼を申し上げます。

(後編は後日公開予定です)

劇場の未来を考える

課題解決型シアターマネジメント2021-新たな視点-

A new perspective on the future of theaters: Beyond the pandemic crisis

 

概要

日時:2021年12月8日(水)13:00‐17:30  

場所:オンライン開催 (Zoom Webinar)

言語:日英同時通訳(PartⅡ)


■Part Ⅰ|劇場が直面する課題 (非公開|closed session)

13:15 - 15:15 <5劇場×20分> 現状紹介と情報共有&課題の議論(調整中)

  ①13:15-13:35 日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)

  ②13:35-13:55 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

  ③13:55-14:15 神戸文化ホール

  ④14:15-14:35 松江市八雲林間劇場しいの実シアター

  ⑤14:35-14:55 北九州芸術劇場


■Part Ⅱ |コロナの影響と文化政策 新たな視点 

 16:00-17:00 特別講演|同時通訳(日英)

 16:00ー16:30 フランス:コロナの影響と文化政策(緊急報告)|クサビエ・グレフ氏 (パリ第一大学 名誉教授)

 16:30ー16:45 劇場ができること:次世代を育てる|園山土筆氏(しいの実シアター 館長)

 16:45ー17:00 劇場ができること:市民とともに歩む|服部 孝司氏 (神戸文化ホール 館長)

 17:00ー17:25 質疑及びディスカッション

  齋藤 讓一氏 (一社 日本劇場技術者連盟 理事長)・津村 卓氏 (一財 地域創造 プロデューサー )

  本杉省三(日本大学 名誉教授)他

 17:25ー17:30 クロージングリマークス  垣内恵美子(GRIPS 教授)

【関連ページ】

■国際シンポジウム2021

 https://www.culture.grips.ac.jp/symp2021

■令和3年度 文化庁事業

 https://www.culture.grips.ac.jp/project2020

■2017年度-2019年度 ハンドブック

https://www.culture.grips.ac.jp/handbook2019




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